今年で創設24年目を迎えた福井交響楽団(代表 高木奉文 副団長)の今回の定期演奏会では、ハンガリーに関係の深い3曲を演奏します。
1曲目の「ハンガリー狂詩曲第2番」は、ジプシー楽団によって演奏されていたハンガリーの民族旋律を用いており、緩急のはっきりした耳なじみの旋律が次々と表れ、最後には熱狂的終わるとても元気の出る楽しい曲です。
2曲目に演奏する「ハーリ・ヤーノシュ」は、主人公ハーリの全く途方もない6つのホラ話しからなる楽しい組曲で、大きなくしゃみから曲が始まります。また普段はほとんど見たり聴いたりできない「ツィンバロン」というハンガリーの民族楽器が活躍します。今回このツィンバロンの演奏には、日本の第一人者 崎村潤子氏をソリストとして招いています。
3曲目は、ハンガリーの民族音楽に影響を受けたといわれる巨匠ブラームスの交響曲です。内に秘めた情熱が渋く燃える味わい深いシンフォニーで、映画にも使われた第3楽章の甘美なチェロのメロディも魅力的です。
なお、この演奏会は福井県トヨタ販売会社グループ・トヨタ自動車株式会社が協賛のトヨタ・コミュニティ・コンサートであり、生演奏を聴く機会の少ない青少年や、高齢者・障害者を対象とした招待コンサートの主旨の元、県内の小中学生や福祉施設等の方々をご招待します。