十三音会の第2ストリーム「ダ・カーポ」でモンティの「チャールダーシュ」を演奏しました。
十三音会は1957年に私(潤子)の祖父が始めた音楽愛好家の会で、一昨年亡くなった大ピアニストの中村紘子さんもかつては所属しておられました。
「チャールダーシュ」ヴィットリオ・モンティ作
ツィンバロン: 崎村潤子
ピアノ: 清水純子
十三音会 ダ・カーポ 第3回のライブ収録です。
イタリアの作曲家、モンティによる原曲はマンドリンのための曲ですが、様々な楽器に編曲されて演奏されている曲です。チャルダッシュはハンガリー起源の楽曲様式です。兵士が酒場(ハンガリー語で「チャルダ」)で兵士募集のために踊っていた曲をもとに、19世紀に作曲家ロージャヴェルジ・マールクが様式化したもので、当時、ウィーンをはじめヨーロッパ中で大流行を極め、ウィーンの宮廷は一時チャールダーシュ禁止の法律を公布したほどでした。
19世紀ハンガリーといえば、国民運動の中その象徴として台頭した「ツィンバロン」を思い起こさざるを得ません。この演奏では、通常は伴奏に回ることの多いツィンバロンを主旋律の楽器に使って演奏しています。
また、今回は、「マリンバの女王」こと草刈とも子先生とも共演させていただきました。私のマリンバの演奏を公開するのは本当に久しぶりかもしれません。5本マレットでTico-Ticoの伴奏をしています。こちらも併せてお楽しみください。